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2010.08.18 Wed
バンガゼほのぼの
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冬にしては珍しく暖かい午前の終わり
窓から外を見れば意外な光景。バーンが昼寝をしていた。
寒がりな彼は冬に好んで外に出ることはしない。
どうやらこの陽気はそれをさせる程に心地よいものらしい
それならば と
いつもの薄着でガゼルはバーンのもとへ向かった
寝ている彼の傍までくれば、成る程これは心地がいい。
申し訳程度に植えられている人工芝も気にならなくなる陽気だ。今は何月だったろうか。
バーンの傍らに、この研究所では見ることなど到底無いであろう存在を見つける。
「・・・花?」
本物だろうか。造花など植える意味も無いが。
一体誰が植えたのだろう。そんな物好きがまだ居たのかなどと考えながら、バーンの隣に腰を下ろす。
たっぷり寝て、今起きたばかりだから私は眠くない。
かといって気持ちよさそうに眠るバーンを起こす気にもならない
何もすることが無く、外に出てきたことを少しばかり後悔した。
いつまでこうしていられるのだろう
冬とは思えない陽気に包まれながら、愛しい彼の寝顔を横目で見る。
いつまで幸せを覚えていられるのだろう
何が幸せで何が不幸か、きっとわからない時が来る。このままでは、きっと。
一体いつまで、
「・・・バーン」
君が望むなら、私は君の幸せために全力を尽くそう。
せめてもの恩返しだ
私の幸せは、君にもらっているようなものだから
ゼラニウム
(君ありて幸福。)
届いているかい、この気持ち。
冬にしては珍しく暖かい午前の終わり
窓から外を見れば意外な光景。バーンが昼寝をしていた。
寒がりな彼は冬に好んで外に出ることはしない。
どうやらこの陽気はそれをさせる程に心地よいものらしい
それならば と
いつもの薄着でガゼルはバーンのもとへ向かった
寝ている彼の傍までくれば、成る程これは心地がいい。
申し訳程度に植えられている人工芝も気にならなくなる陽気だ。今は何月だったろうか。
バーンの傍らに、この研究所では見ることなど到底無いであろう存在を見つける。
「・・・花?」
本物だろうか。造花など植える意味も無いが。
一体誰が植えたのだろう。そんな物好きがまだ居たのかなどと考えながら、バーンの隣に腰を下ろす。
たっぷり寝て、今起きたばかりだから私は眠くない。
かといって気持ちよさそうに眠るバーンを起こす気にもならない
何もすることが無く、外に出てきたことを少しばかり後悔した。
いつまでこうしていられるのだろう
冬とは思えない陽気に包まれながら、愛しい彼の寝顔を横目で見る。
いつまで幸せを覚えていられるのだろう
何が幸せで何が不幸か、きっとわからない時が来る。このままでは、きっと。
一体いつまで、
「・・・バーン」
君が望むなら、私は君の幸せために全力を尽くそう。
せめてもの恩返しだ
私の幸せは、君にもらっているようなものだから
ゼラニウム
(君ありて幸福。)
届いているかい、この気持ち。
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