黙る

バンガゼ
感覚で読んでください。

父さんが憎いバーン

死ネタ注意。

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「・・・なあ？ガゼル。忘れてくれるよな？」
「・・・無理を　言うな」

怒りの篭った金色に見つめられる。

「けどこんなことがバレたら、俺は捕まる。父さんのことだ、殺されるかもしれない。そんなことになれば　俺たちはもう一緒には居られない」

「自業自得だろう」

「それでもいいのかよ？」

「それでも」

お前にそんなことさせるわけにはいかない

「・・・お前が何と言おうと、俺はやるぜ？」
「ならば私はそれを阻止する」
「できんの？」
「できる」

俺は恨みを捨てられない
俺はここに復讐をする

「誓ったんだ」
「知るかそんなもの」
「絶対に殺すと」
「それは間違っている」
「仇なんだよ」
「逆恨みだ」

「お前、俺に死ねって言ってんのかよ？」
「大人しくしていればいいだけのことだろう」
「そうはいかねえ」

「だから　なあ、ガゼル」

忘れろよ。俺のしようとしてること。

甘い声で、私にひとつキスをした

「・・・やめろ」

抜け出せなくなる



彼が部屋に、火を放つ日の夜のこと。

（真っ赤だ、何もかも　私の、手も、視界も、　　　彼 も）