まぁ、もしかするとそうなっていたかも知れないけどさ。

3TOP

 

----

急な質問をした俺も或いは悪かったのかもしれないけど、
二人とも冷たい、冷たいなぁ

「ウサギが落ちた穴の先にはなにがあると思う？」
「土。」
「マグマ」
「それじゃアリスは焼け死んでしまうよ。」

夢がない。あまりにも夢がない。

「焼け死んだっていいじゃないか」
「じゃあどうしてウサギはわざわざマグマに飛び込むのさ」

夢どうこうよりも、なんだか面倒くさがられている気がする

「ウサギにだって自殺願望はあったかもしんねーぞ」
「アリスはただの巻き添えだな。好奇心旺盛なのがいけなかった」
「勝手にアリスを殺しちゃわないでよ」

というか焼け死ぬというよりも溶ける気がする。マグマだと。
わぁ、えぐいなぁ

「もう少し可愛らしいこと言えないの？二人とも」
「はいはい。」
「わるかったなー」

そう明らかに適当な返事をして、ガゼルとバーンは各々好きなことをしている。
ガゼルの読んでいる雑誌を破って、バーンのプレイしているゲームを壊せば、
もしかすると二人とも俺の話を聞いてくれるかもしれないと思ったが、怒られそうなのでやめた。

「そんなだから、二人とも彼女がいないんだよ。」

「話の関連性がまったくわからないしあっち行ってろ」
「お前だって彼女いないし此処彼女作れる環境でもないしあっち行ってろ」

「二人ともすぐそうやって俺を邪魔者扱いして」
「邪魔。」

口を揃えて言われてしまった。