下らない文章倉庫。初めての方はaboutを見て下さると嬉しいです
2011.07.30 Sat
南涼♀
あまりCP要素はないです。
生理痛の重い風ちゃんと優しくない晴矢
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腹を抱えて机に伏せる涼野を見ながら女っつーのはなんとも面倒な生き物だと思った。
毎月毎月こんなに呻くはめになるなんて俺なら御免だ。男に生まれて本当によかった。
涼野は堪え性のある方だと思っていたが、こんなに簡単にダウンするなんて。内部からの痛みには弱いということだろうか。なんとまぁ軟弱なことで。
ふと興味がわいて、涼野の腹を圧迫してみた
「ちょっと、やめて」
途切れ途切れに漏らされた声が本当に苦しそうで、そんなに痛いのかと純粋な気持ちで更に圧力をかける。
声にならない声を出す涼野が少しおもしろかったが俺の中にある良心が痛んだ気がしたのでやめてやった。
「お前痛み止め飲んだの」
「飲んだけど、無理、いたい」
何がどう無理なのかよくわからないが、そうか。と返す
お前の痛みは俺にはわからないからどうしようもないし、どうもしようと思わないけど。
どうもしようと思わないから涼野の髪の毛で遊び始める。ふわふわして気持ちがいい。
当の涼野本人は鬱陶しそうにしていたが咎める気にもならないらしい。それどころではないのだろう。大変だねお前も。
青い顔して弱っている涼野に俺の中の何かが疼くがそれが何なのかはわからない。
ふわふわした色素の薄い糸を指に絡ませながら、空いた右手を再度涼野の腹に伸ばした。
涼野の目の下に刻まれる皺が、俺は案外好きだった。
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